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明るいレンズと暗いレンズ



レンズを紹介しているサイトや、レンズをレビューしているコーナーなどで、よく「明るいレンズ」「暗いレンズ」というのを目にしたことはないでしょうか。

レンズ自体が発光するわけでもないですし、明るい、暗いってどういう意味でしょう。ここではレンズの明るさについてご紹介しましょう。




明るさとはレンズを通る光の度合い

レンズをよく見ればわかることですが、カメラのレンズというのは1枚ではなく、複数のレンズを組み合わせて作られています。
レンズを組み合わせることで、歪曲を防ぎ、より目で見たような自然な写真になるように設計されています。

ただ、レンズの枚数が多くなり、構成が複雑になればなるほど、光の透過率はレンズの反射やその他様々な影響により悪くなっていきます。

例えば、レンズに入ってくる光の量が100として、撮像素子(フィルムの役割になる部分)に到達する光の量が100に近いレンズほど、光のロスが少なく明るいレンズになります。逆に光の減衰が大きいレンズは暗いレンズになりますね。

一般的にレンズ構成が複雑になりがちなズームレンズでは暗いレンズになりやすく、構成枚数が少ない単焦点レンズでは明るいレンズになりやすいですが、明るいレンズは価格も高くなります。



明るいレンズのメリット・デメリット

明るいレンズの大きなメリットとしては、暗い場所に強いということでしょうか。暗い光でも高速でのシャッターが可能となりやすいので、室内でのフラッシュなし撮影や、夜景、夕暮れや暗い屋内でのスナップ撮影などに威力を発揮します。

暗いレンズでもシャッター速度を落とせば撮影はできますが、動いているものを撮影するとブレてしまう(被写体ブレといいます)ので、スナップや風景撮りは非常に苦手です。

次に、ボケ効果の強い写真が撮影できることにあります。人物写真や被写体だけにピントを合わせて撮影するときには効果を発揮します。

また、写真全体をシャープでキレのあるように仕上げるには、ある程度絞りを絞らないといけません。もちろん大は小を兼ねるとも言うように、明るいレンズは絞ることで、暗いレンズにすることも可能です。


デメリットとしては、明るいレンズはどうしても構造上レンズの直径が大きくなってしまうので、レンズ自体がとても大きく、重くなってしまいます。




F値は明るさを数値化したもの

カメラのレンズの明るさを数値化したものがF値というものになります。
初心者の基本コーナーでもF値については簡単に説明してありますが、レンズの明るさをわかり易く数値化したものがF値になります。

F値は、レンズの直径(レンズ口径)を焦点距離で割ったものを言います。

計算式は F値=焦点距離÷レンズ直径

ですが、レンズ直径については有効口径といって様々な要素があるため、単純には計算できませんし、ここはマニア向けサイトではないので、F値の計算についてはこれくらいにしておきましょう。


重要なのはここからで、F値が小さいほど明るいレンズとなり、F値が大きいほど暗いレンズとなります。カタログなどで記載されているF値は、絞りを目いっぱい開いた開放F値(そのレンズの限界の明るさ)が表記されています。

キャノンEOS KissシリーズやニコンのD3***シリーズなどでセット販売されているキットレンズのF値は、F3.5~4.5程度です。F2.8で明るいレンズと世間一般では呼ばれ、F2.0やF1.4など、驚異的な明るさのレンズも販売されています。


左は高性能レンズ17-55mm F2.8  右は一般的なKITレンズ18-55mm F3.5-5.6
どちらも焦点距離はよく似たズームレンズですが、左の明るいレンズは10万円くらいします。



望遠レンズほど明るいレンズにするのは難しくF2.8の明るい望遠レンズは、価格がとても高いです。逆に広角レンズでは明るいレンズにするのが容易なため、F2.0程度の明るさでも、ものによっては比較的手ごろな値段で購入することもできますね。


ズームレンズについては、焦点距離が変化するため広角側と望遠側でのF値が表記してあります。
例えば、18mm-200mm F3.5-5.6という表記の場合、広角側ではF3.5が開放F値、望遠側ではF5.6が開放F値になります。



どこまでが明るいレンズでどこからが暗いレンズか・・・というのを線引きするのは難しいですが、F3程度を基準として、それより小さいのは明るい、それより大きいのは暗い、程度を目安としておくのがいいと思います。



初心者は明るい単焦点レンズが狙い目

明るいレンズの良さは十分わかってもらったと思いますが、問題は価格です。

明るいレンズは構造上レンズ口径が大きくなり、価格もとても高くなります。とくに明るいズームレンズは、レンズ単体で10万円を超えてくるものがざらにあり、カメラ本体が数万円で買えてしまうのに、レンズが高すぎてなかなか手が出せないのも現状かと思います。

しかし、単焦点レンズはレンズ構造が比較的簡単で、価格も手ごろなものが出回っていますので、初心者の方が2つ目3つ目に買うレンズとしてはねらい目かと思います。




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