デジタル一眼レフカメラ初心者入門講座

レンズフードを付ける意味と役割

最終更新日:2019年5月2日

屋外などで、レンズの先に筒状のカバーや輪っかを取り付けて撮影しているカメラマンを見たことはないでしょうか。初心者の人ほどつけていない人が多いですが、これらは「レンズフード」と呼ばれており、特に屋外の撮影においてさまざまなメリットがあります。ここではレンズフードを付ける意味と役割についてご紹介していきたいと思います。

レンズフードとは

レンズフードは、レンズの先端に取り付けるアクセサリーの1つで、主に外部からの干渉や衝撃を軽減させる効果があります。私たちが帽子やヘルメットをかぶるのも、強い日差しを遮ったり、頭を保護する目的で使用しますが、レンズフードも同じ意味合いで使用されます。

レンズフードにはさまざまな形があり、お椀のような形になっている円筒形のもののほか、上下左右で長さが非対称になっている花形と呼ばれるものがあります。焦点距離が短く画角が広いものは溝が浅いですが、望遠レンズのように焦点距離が長いフードはとても溝が深くなっています。このほかにも四角形になっていたり、富士山のような形になっているもの、穴があいているレンズフードなどもあります。



■花形レンズフード
花びらのような形状が特徴で、上下方向の筒が深く、左右方向の筒が浅くなっているのが特徴です。筒型フードに比べてケラレが発生しないギリギリまでフードが長くできるため、有害光を効率よく防ぐことができます。広角レンズに多く、一般的なレンズフードとして幅広く使われています。

■筒型レンズフード
丸形レンズフードとも呼ばれていますが、お椀のような形をしており、左右上下どこでも同じ深さになっているのが特徴です。構造が単純なため安価で出回っているものもありますが、一般的には望遠レンズでよく使われているタイプのレンズフードです。

■異形型レンズフード
四角形になっているものや、フジツボのような薄い形のものなどさまざまです。ごく一部のレンズに採用されているもので、デザイン性やコンパクト性を重視したものが発売されています。


レンズフードは有害光の写り込みを防ぐ

車を運転しているときに、日差しが視界に入り込んで眩しくなるときがありますよね。みなさんはサンバイザーを使って目に光が当たらないようにすると思いますが、レンズフードもそれと同じ役割があります。
レンズフードはレンズに入り込む不要な光をカットすることができるため、フレアやゴーストを防ぎ、日差しが入ったときの白っぽくなるコントラストの低下を防ぐことができます。


このような斜め上から太陽の日差しが差し込むようなケースでは、レンズフードが役に立ちます。

日中に斜めから入り込む日差しを防いだり、夜景の撮影でも眩しい光源の干渉を抑えることができるメリットが、レンズフード最大の武器と言えるでしょう。

しかしカメラの画角の中(フレームの中)にある光源に対しては防御できません。横から入ってくる光に対して効果がありますので、構図を考えながら撮影することが大切です。

レンズフードは雨や雪、霜の付着を防ぐ

2つ目のメリットとして、レンズフードはレンズのガラス面よりも前に飛び出しているので、傘や屋根と同じような働きも期待できます。つまり雨や雪などがガラス面に付着しにくくなりますし、寒い日の霜の付着を防ぐこともできます。
少々の雨や雪の日でも撮影することができますし、滝の撮影などでもある程度防御効果があります。特に望遠レンズのフードは溝がとても深くなっているので、その効果は大きいと言えるでしょう。

レンズフードは衝撃など物理的なダメージを防ぐ

レンズフードは物理的なダメージに対しても防御効果が高く、いざという時のための保険アイテムとしても有効です。カメラをバッグなどに入れているときは安全ですが、肩や首に下げながら移動すると、カメラを壁や障害物にぶつけてしまうことがあります。
レンズの先端に取り付けるレンズプロテクターも正面からの衝撃はある程度防げるものの、横や斜めからのダメージには弱く、ぶつけることにより筒や端面に傷がついてしまったり、変形してしまう恐れがあります。レンズフードはヘルメットのような役割があるため、万が一硬い部分にレンズをぶつけてしまっても、レンズフードが代わりに守ってくれます。

見た目が格好良く「プロっぽく見える」

「何でも見た目から…」と、形から入る人を肯定するわけではありませんが、やはり見た目がカッコよくなるので、上手になった気分になりますよね。
フードをしていないと初心者丸出し感は否めませんが、フードをしていると途端に「プロっぽく」見えてしまいます。また、フードにワンポイントを入れたり、ステッカーを貼ったりして楽しんでいる方もいらっしゃいます。

レンズフードを選ぶ時や使う時の注意点

■初心者はレンズ専用の純正フードを選ぼう
レンズフードは、レンズを買ったときに付属されている場合と、そうでない場合があります。初心者の方が最初に買うことが多いカメラとレンズがセットになっている「キットレンズ」にはフードが付属されていないものが一般的ですので、レンズフードを別途購入する必要があります。
レンズフードはお使いのレンズの口径や焦点距離に合ったものを選ばないと、取り付けられなかったり、フードの影が写り込んでしまうなどの問題が発生してしまいます。
そのメーカーから発売されている純正のレンズフードがありますので、初心者の方は純正フードを選んでおくと安心です。

■内臓フラッシュを使うときはフードを取り外す
屋内などでフードをつけたままフラッシュなどを使うと、フードが影となって写り込んでしまうことがあります。フラッシュを使う場合は、フードを外して撮影するのが無難かと思います。

■レンズフードを使わないときは反対向きにして収納しておく
レンズフードは装着したままでは、かなり場所を取ってしまいます。使わないときはレンズに対して反対向きにしておくことで、場所も取らずにコンパクトに収納できます。移動時やバッグに入れるときなどは反対向きにしておきましょう。

レンズフードを付ける意味と役割 まとめ

・レンズフードはレンズの先端に取り付けるお椀のようなカバーのこと
・余計な光線を遮ったり、物理的な衝撃を緩和する効果がある
・雨や雪などがレンズに付着するのを防ぐ効果も期待できる
・見た目がかっこよく見えるため「プロ」っぽく見られる
・レンズの口径や画角に合ったものを取り付けないと、干渉する可能性がある
・初心者はメーカー純正のレンズフードを購入するとよい

レンズフードの大きな効果と言えば、余計な光の映り込みを防ぐことですが、初心者にとってはレンズを衝撃から保護する恩恵のほうが大きいかもしれません。上記を参考にレンズフードの役割を理解し、レンズに合ったフードを準備しましょう。

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