デジタル一眼レフカメラ初心者入門講座

写真撮影のマナー

最終更新日:2019年5月2日

写真撮影の主流はフィルムからデジタルに代わり、誰でも手軽に写真撮影が楽しめるようになりました。現在ではデジタル一眼レフカメラはもちろん、携帯電話やスマートフォンのカメラも高性能となり、シーンを選ばず写真が撮れる時代です。特にSNSやメディアなどで写真スポットが手軽にわかるようになり、それに従ってマナーの悪いカメラマンが増えていることも事実です。
ここでは写真撮影のマナーについて学んでおきましょう。

マナーを守らないと自分達の首を絞めることになる

一眼レフカメラを手にしたら、早速あちこち撮影してみたくなりますね。しかし撮影のことばかり考えて、どうしても自分中心の世界になりがちです。
ひと昔前は、上手な人と一緒に行って写真を学んだものですが、近年では自己流に撮り方を学んだり、SNS・インターネットなどを通じて絶景スポットも手軽に探せるようになりました。それに従って「人よりよい写真を撮りたい」「自分さえ撮れればよい」「人とは違う写真を撮りたい」という欲求が先行してしまい、周りが見えなくなってしまっている人をよく見かけます。
撮影のマナーを守らないと、周りの人に迷惑をかけるだけでなく、そのスポット自体が撮影禁止になってしまったり、立入禁止になってしまうということもあります。
撮影を始める前に、以下のことをよく守ってもらうようにし、知らない間に以下のような行動をしていないか今一度見つめ直してみましょう。

撮影禁止の場所で撮影しない

世の中のものは何でも撮影していいということはありません。中には撮影してはいけないものもあります。例えば、博物館・美術館・寺院・神社などは、一部の施設や展示物で撮影禁止になっているものがあります。また遊園地やテーマパークにおいても、中のアトラクションやライドに乗りながらの撮影が禁止されていたり、劇場やコンサートホールなどの上映中は撮影不可のルールになっていることが多くあります。
このほか、商業施設やお店、空港なども要注意。特に海外では軍事施設や公共施設を撮影すると罰せされる可能性もあるので注意しましょう。

立入禁止箇所・私有地には入らない

近年この問題が多く取り上げられており、私有地や敷地内に無断で入って撮影するケースや、畑や芝生などを踏み荒らしてしまうケース。ひどい場合は「立入禁止」と立て札やロープがしてあるのに、堂々と入って撮影している人を見ると悲しくなります。ドヤ顔でSNSなどにアップし、たびたび炎上している姿を見ますが、一人が入っていれば「私も大丈夫」「みんな入っているから」という意識になってしまうため、皆で気をつけることが大切です。
せっかくの撮影スポットも、マナーの悪さで立入禁止になってしまったら元も子もありません。貴重な撮影スポットを残すためにも、立入禁止箇所や私有地には絶対に入らないようにしましょう。


北海道にある哲学の木 ここも撮影者のマナーの悪さから最後には伐採されてしまいました。(写真は2014年に撮影したもの)

フラッシュ・ストロボ禁止に気をつける

ストロボは暗い場所で明るく撮れるように光る便利な機能ですが、フラッシュを禁止している場所があります。動物園や水族館など、生き物を飼育している場所や展示場ではフラッシュを使うことで動物が驚いたり、弱ってしまうことがあるので使ってはいけません。
また美術館や博物館などでも、展示物を傷めてしまったり、他のお客様の迷惑になるためストロボを禁止している場所もあります。
特に全自動モードにしておくと、自分が意図しないのに勝手にストロボが使用されることもありますので、事前にフラッシュを使わないような設定にしておくようにしましょう。

三脚禁止や三脚を立てる場所に注意する

以外と知られていないのが三脚や一脚禁止エリア。「三脚なんてどこでも立てられるでしょ」と思うのはご自分の勝手な判断です。庭園や公園、植物園などは地面に穴があいてしまうので、三脚の使用を禁止している場所もあります。また一部の寺院や神社、文化財施設などでも三脚の使用が禁止されている場所があります。理由としては境内の植物や床を傷つける恐れがあるためや、三脚を使うとどうしても居座ってしまうため、他のお客様の迷惑になるなどの理由があります。
また都市部の観光施設やテーマパーク、夜景スポットなどでも、混雑するととても危険という理由で三脚の使用が禁止されていることがあります。
デジタル一眼レフカメラの場合は、ISO感度を上げて絞りを開放すれば、手持ち撮影でも十分可能です。事前に下調べを行い、三脚の使用がOKかどうかチェックしておきましょう。

荷物を持って移動するときは、周りに配慮を

デジタル一眼レフカメラで撮影を行うと、周辺機器やアクセサリ類なども多くなり、相当な荷物の量になります。カメラや交換レンズなどはカメラバッグやリュックなどに収納して移動すると思いますが、三脚は脚を伸ばしたまま移動することもあるかと思います。
誰もいない場所なら問題ありませんが、人が多く行き来する場所での移動は周りに配慮すると同時に、三脚は思わぬトラブルや事故を招く恐れもありますので、必ず小さく収納して移動するようにしましょう。

撮影時にも周りの配慮を忘れずに

場所によっては、カメラの撮影とは無関係の人々も大勢います。カメラのシャッター音や操作音、AF合照音など、撮影している本人は全く気づきませんが、そのような音を不快と感じる人もいます。
最近のデジタル一眼レフカメラでは「サイレントモード」など、シャッター音が小さくなり、操作音等もOFFにすることもできます。場所によってはそのような配慮が必要な場所もありますので注意しておきましょう。
また、夜景スポットなどで懐中電灯をあちこちに照らしたり、閑静な場所で大声でしゃべるなど、周りの人に不快と思われるような行動にも注意してください。

譲り合いの気持ちを大切に


撮影ポイントが限られている場所や、順番待ちになっている場所などでは撮影できる人も時間も限られてきます。またモデルさんの撮影会などでは、どうしても自分優先になってしまいがちです。自分勝手な行動をとらず、譲り合いの気持ちを持って撮影するようにしましょう。自分にも相手にも謙虚な気持ちが生まれれば、お互いに気持ちよく撮影ができるのではないでしょうか。

ゴミは持ち帰る

写真撮影と言いますか、これは人としてのマナーですが、自分のゴミは自分で持ち帰るようにしましょう。滝や風景、夜景など、人けの少ない場所であればあるほどゴミを持って帰らない輩がいるようです。撮影のおともになるペットボトルやタバコなど注意しましょう。

知らない人を撮る場合は事前に許可を

知らない人を勝手に撮影すると、肖像権にひっかかる可能性もありますし、後になってトラブルに発展するケースもあります。特に個人が特定できるような正面での撮影や、その人をメインに撮影する場合は要注意。事前に「撮影してもいいですか?」と確認しておくとよいでしょう。
自分の子供や彼女の写真をメインに撮影していて、写り込んでしまう人物まで許可は必要ありません。どうしても不特定多数の人が写真に入ってしまう場合は、ぼかしたりスローシャッターで流すなどするとよいでしょう。

撮らせてもらっているという気持ちを持つ

できるだけ人物を入れずに風景などを撮りたい… 例えば京都の伏見稲荷大社の千本鳥居や、嵐山の竹やぶなど、人通りが少ないのを見計らって撮影したいという気持ちは分からなくはありません。しかし、その観光スポットに来ているのはあなただけではありません、単に観光や見物で来ている人も大勢いますが、それらを邪魔もの扱いする考えはよくありません。
舌打ちをしたり、「あっちへ行け!」「早く行け!」などというのは論外。撮らせてもらっているという気持ちを持って撮影するようにしましょう。

マニュアル撮影モード まとめ

・近年、マナーの悪いカメラマンが多くなっている
・一人がマナー違反をすることで大勢が迷惑し、自ら首を絞めることになる
・ほとんどが「良い写真を撮りたい」「人のことは考えない」という自分勝手な考えばかり
・撮影のルールや禁止事項がある場合は、その指示に従う
・撮っているのは自分だけではないので、周りに配慮しながら撮らせてもらっている気持ちを持つ

せっかくのカメラ人口が増えても、行儀の悪いカメラマンが多くなってしまっては、きちんとルールを守って撮影している人たちにも影響が及びます。「痛いカメラマン」と思われないようにマナーを守って気持ちよく撮影できるようにしましょう。

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