デジタル一眼レフカメラ初心者入門講座

デジタル一眼レフカメラ用のSDカードの選び方

最終更新日:2019年5月2日

デジタル一眼レフカメラで撮影した画像を記録するためには、SDカードが必要ですが、SDカードにもたくさんの種類があることをご存知でしょうか。「16GBや32GB」など、容量だけの違いは知っているものの、転送速度や互換性など細かい部分はあまりよく分かっていない… と感じている人も多いかと思います。ここではデジタル一眼レフカメラに使うメモリーカードの選び方やポイント、管理人おすすめのメモリーカードなどをご紹介いたします。

デジタル一眼レフカメラ用のメモリーカードはSDカードが主流

デジタルカメラが普及し始めた頃は、各メーカーによってメモリーカードの規格がバラバラだったため、たくさんの種類のカードがありました。



「そういえばこんなカードもあったなあ」と懐かしんでいるカードも中にはあるかと思いますが、今ではほとんど使われなくなったカードも多くあります。

現在主流で使用されているカードの大半は「SDカード」と呼ばれるもので、ほとんどのコンデジ、デジタル一眼レフカメラ及びミラーレス一眼カメラに採用されています。また、少し大きい「コンパクトフラッシュ」と呼ばれるカードも出回っており、主に高級機のデジタル一眼レフカメラに採用されています。

また、スマートフォンやタブレット端末などの小型電子機器用の保存カードとしては、「マイクロSDカード」が主に使われており、SDカードとは互換性があるため、アダプターにマイクロSDカードを挿入すれば、SDカードとして使用することができます。

実はSDカードには3種類ある

私たちが普段「SDカード」と呼んでいますが、SDカードには大きく3種類あることをご存知でしょうか。大きさは形が全く同じなので、全部をひっくるめて「SDカード」と表現しますが、厳密には「SDカード」「SDHCカード」「SDXCカード」と規格が分かれています。



もともとはSDカードと呼ばれる規格から始まりましたが、高容量化やファイルフォーマットの変更が加わり、2006年にSDHCという規格が登場、更に高容量、高速アクセスが可能なSDXCという規格が2010年に登場し現在に至ります。

2018年には「SDUC」という新たな規格が策定されました。普及するのはもう少し先になりそうですが、最大128TBまでサポートされるようです。

現在デジタルカメラで普及しているカードは「SDHC」と「SDXC」であり、SDカードはとても規格が古いため現在ではほとんど使用する機会はありません。

SDメモリーカードの規格はそれぞれ違うため、カメラによっては使えない場合もあります。例えばSDHCカードしか使えない機種は、上位カードであるSDXCカードは使えません。しかしその逆は可能で、SDXCカードが使えるカメラは、下位カードであるSDHCカード、及びSDカードは使用することができます。

おおむね2010年以降に購入したカメラであればSDHCカードが使用可能で、現在発売されているデジタルカメラであれば、ほとんどの機種でSDXCカードが使用可能です。

ご自分のお使いのカメラが、どのカードまで対応可能かは、仕様や取扱説明書を見て確認しましょう。

現在主流のカードはSDHCカードです。容量は16GBや32GBが人気で、手ごろな価格で購入することができます。上位であるSDXCカードは更に高容量の規格にものがあり、64GBや128GB、上は1TBまでの容量がありますが、どちらかと言えばハイアマチュアやプロ用のカードであり、価格もそれなりに高いのが特徴です。

SDメモリーカードの転送速度(アクセス速度)を理解しよう

SDメモリーカードを選ぶ基準として、容量はもちろん大切なのですが、それと同じくらい大切なのが転送速度(アクセス速度)です。

よく電気店やスーパーのお買い得コーナーなどに行くと、格安の値段でSDメモリーカードを売っていることがあります。「〇〇GBでこの値段は安い!」と思ってすぐ飛びついてしまったが、それはとてもアクセス速度が遅くて、使い物にならなかった… という話もよく聞きますので、アクセス速度の違いをしっかりと把握しておくようにしましょう。

SDメモリーカードの転送速度(アクセス速度)を理解しよう

近年では速度の表記が複雑化していおり、非常に分かりづらくなっていますので、ポイントをチェックしていきましょう。


何やらいろいろな記号や表記が並んでいますね。昔はこんなことなかったのですが、だんだん高速アクセス化がすすむにつれていろいろな表記が追加されるようになってきました。

とりあえず数値が高いほど読み書きが速い高性能なカードと覚えておけばOKです。

表だけ見ていても難しいので、実際のメモリーカードの表記をチェックしながら考えましょう。


上のSDXCカードは、かなり高性能なカードです。ここで見てもらうとすぐ分かると思うのですが、異なる規格がいくつも表記されていますよね。
スピードクラスは10で、表を見てみるとアクセス速度が10MB/秒になっていますが、UHSスピードクラスは3でアクセス速度は30MB/秒以上のはずです、また読込最大速度が95MB/秒になっており、いったいどれが正しいのか分からないですよね。

昔はスピードクラスの規格しかなかったのですが、UHSやビデオスピードクラスは後から追加されていった新しい規格であるため、このような表記になってしまっています。
UHS規格に対応していないカメラであればクラス10で動作しますし、UHS規格に対応しているカメラであればUHS3で動作するという意味です。

ちなみに読込最大速度である95MB/秒は、あくまで最大速度なので、比較の目安程度で考えましょう。



それでは次に上の図を見てみましょう。先ほどより表示がシンプルになっています。スピードクラスが10としか表記されていませんので、これはスピードクラスの規格対応のカメラであれば10で動作するという意味になります。
ちなみに、アクセス速度だけを見ればUHSスピードクラス1と同等ですが、メモリーカードにUHSの表記がされていない場合は動作を保証していないため、例えば「UHSスピードクラス1のカードを推奨」とカメラの説明書に表記されている場合は、必ずU1以上の表記があるカードを選ぶようにしましょう。
今回は「200倍速」と表記されていますが、これは150KBを1倍速と計算したとき、最大で200倍速で読込できるという意味です。150KB×200で30MBとなるため、30MB/秒=200倍速となります。とても速そうに見えますが、これも目安程度で考えましょう。



この図では更に表示がシンプルになっています。確認できるのはカードの種類と容量、スピードクラスだけですね。スーパーや電気店などのワゴン市やお買い得品としてよく売られているメモリーカードがこの類であり、スピードクラスが4であることが分かります。市場でもかなり価格が安く出回っているメモリーカードで、アクセス速度が遅く、UHS規格やビデオ規格にも対応していません。この手のメモリーカードはデジタル一眼レフカメラの撮影には向きません。

スピードクラスは速いほど何かと有利

SDメモリーカードのスピードクラスは速けれ速いほど何かと有利になります。

まず、スピードクラスが速いほど高速読み書きができるようになるため、連写が快適に行えます。連写にすると短い時間でメモリーカードに記録しなければなりませんが、アクセス速度が遅いとカメラのスペック通りに連写撮影ができません。またフルHDや4Kなど、高解像度で動画を撮影する際にも、スピードクラスが速いほど書き込みエラーが発生しにくく、快適に撮影できます。

また、撮影したデータをパソコンのHDDなどへ保存する際、スピードクラスが速いカードほど短時間でデータを取り込むことができるようになります。特にRAWデータで撮影したデータは容量がとても大きくなりますので、パソコンに取り込むのに長い時間待たなければならないこともあるので注意しましょう。



パソコンへデータを取り込む際は、SDカードリーダーなどを使うのが一般的ですが、SDカードだけではなく、カードリーダーの性能によっても左右されます。いくら良いカードを使っても、しょぼいカードリーダーでは100%発揮できません。カードリーダーもそれなりのものを準備しましょう。

容量は大きいものを1つではなく、小さいものを複数用意しよう

SDメモリーカードには容量があり、現在よく使われる容量としてはSDHCカードの8GB、16GB、32GBがあります。SDXCカードになると64GB・128GB・・・と続きますが、かなり価格が高くなる傾向があります。

下の表は画素数の違いによる撮影枚数及び動画撮影時間を表したものです。


画質は最高画質に設定し、画像サイズも最も大きく設定した条件での目安です。デジタル一眼レフカメラの入門機は2000~2400万画素程度のものが多いですが、写真を撮影するのであれば16GBもあれば容量は十分と言えます。

「たくさん撮りたい」という方は32GBや64GBの容量が多いメモリーカードを購入してもよいのですが、容量が小さい16GBのメモリーカードを複数持つほうがおすすめです。



カード1つで勝負する場合、もしそのカードが現場で壊れてしまったり、調子が悪くなってしまっても予備のカードがなければそこでゲームオーバーになってしまうからです。
また、2400万画素クラスのカメラでRAW撮影したとしても、64GBなら2000枚以上記録できますが、そんなにたくさんの写真を記録しても、どこに何を入れたのか分からなくなり、データの整理が大変になります。小さい容量のものを複数持てば行き先や日時でカードを分けることができますし、リスクの回避にもつながります。

しかし動画をメインで撮影する場合はこの限りではありません。16GBではフルHDでも40分しか撮影できませんので、最低でも64GBのメモリーカードを準備しましょう。

シーンや用途別のおすすめメモリーカード

SDメモリーカードについて長々とお話してしまいましたが、では最終的にどんなSDメモリーカードを買えばいいのかということになりますよね。

ここではシーンや用途別におすすめのメモリーカードをご紹介していますので、購入の参考にしてみてください。最近のSDメモリーカードは故障率も低いため、わざわざ高価な国産のものにこだわる必要はありません。

■撮影は写真が中心の人向け

トランセンド SDHCメモリーカード 16GB(単発撮影向き)

トランセンド社のシルバーパッケージの製品。スピードクラスはワンランク上のゴールドパッケージと同じですが、書き込み速度の最大値が45MB/秒と少し遅めになっています。連写ではなく単発の撮影をメインに使う人向きです。価格はかなり安くなっていますので、複数用意するとよいでしょう。

トランセンド SDHCメモリーカード 16GB(RAW連写も使う人向き)

トランセンド社のゴールドパッケージのSDHCカードは価格と性能のバランスが良く、初心者の方でも安心して使用できます。容量は16GBで十分ですが、画素数の大きいカメラでRAW撮影を行う方は32GBがあると安心です。書き込み速度の最大値は60MB/秒なので、RAW連写撮影もこなせます。



■撮影はHDや4Kなど動画がメインの場合

トランセンド SDXCメモリーカード 128GB(HD動画向き)

コストパフォーマンスがよいトランセンド社の128GB SDXCカードです。フルHDで約5時間の撮影が可能。
UHSスピードクラス3、V30対応で、安定した動画撮影ができます。そこまで容量が必要ないのなら、同タイプの64GBでも十分と言えます。

サンディスク SDXCメモリーカード 64GB(4K動画&高速連写向き)

サンディスクの製品は信頼性が非常に高く、プロやハイアマチュアの人にも愛されています。
この製品は最大書き込み速度が260MB/秒と非常に速く、RAWの高速連写後の書き込み時間が大幅に短縮されますので、連写後のレスポンスも高くなります。同様にHD、4K動画も安定して撮影できますので、動画から静止画まで幅広く使うことができます。(UHS-Ⅱに対応したカメラやリーダーで性能を最大限に発揮できます)


デジタル一眼レフカメラ用のメモリーカードの選び方 まとめ

・現在使用されているカメラの大半はSDメモリーカードが使われている
・SDメモリーカードにはSD・SDHC・SDXCの3種類がある
・デジタル一眼レフカメラに使うなら、スピードクラスが10以上のものが必須
・さらにHDや4K動画を撮影するなら、UHSスピードクラスが3以上のものを選ぶこと
・格安で売っているSDメモリーカードは、スピードクラスが小さいものがあるので注意
・静止画メインなら16GBあれば十分 容量の大きいカード1枚より、小さいものを複数持つ
・動画メインならSHXCカードの64GBの容量は最低必要

SDメモリーカードは容量だけで選んでいる人も多いですが、スピードクラスをしっかり理解できていないと、安物を買って失敗することもあります。上記を参考にメモリーカードの種類や特徴を覚えていただき、メモリーカード購入の参考にしてみてください。

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