デジタル一眼レフカメラ初心者入門講座

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シーンに合わせて絞りを変えよう



基本編で絞りを変えるということは何となく理解できたかとは思いますが、では実際にどのような時にどのような絞りで撮影したらよいか?というのは難しいですね。

ここではシーンに合わせた適切な絞り値についてご案内したいと思います。




絞り開放はボケと暗い場所で有効

絞りを開放するということは、つまりF値を小さくして、たくさんの光を取り込むことができます。
絞りを開放することで、まずボケを強くすることができます。被写体だけにピントを合わせて、背景や前景を綺麗にボカすことが可能になります。そのレンズでの目いっぱいの開放F値で撮影してみましょう。



F2.8 200mmで撮影、手前の花だけにピントが合い、奥はきれいにボケていますね。逆に背景をぼかさないとごちゃごちゃして見づらい写真になってしまいますので、被写体を強調したい時はF値を開放した方が綺麗に仕上がります。


F1.8 30mm ISO感度1600で撮影、三脚を使わずに暗い場所で手撮撮影をする場合でも、絞りを開けることで手振れを少なくして撮影できます。

絞りを開いて撮影する注意点
明るい場所ではシャッター速度に注意してください、絞りを開けるということは、それだけたくさんの光を取り込むことになります。ISO感度は最低を選び、イメージセンサーの感度を低くしないと、シャッター速度を最高速にしてもまぶしくなることがあります。

キット付属のズームレンズでは、開放F値がF3.5程度ど、あまり絞りを開放できない構造になっているものが多いです。特に大きなボケを期待したり、暗闇での撮影をする場合は、F値のさらに小さいレンズや単焦点レンズの購入をおすすめします。詳しくは明るいレンズ暗いレンズもどうぞ。

また、絞りを開いて明るい同一色(たとえば青空など)を撮影すると、四隅が暗くなる現象(口径食といいます)が発生しやすいので注意が必要です。詳しくは口径食とケラレを参照ください。





程よく絞ってシャープな画質を期待しよう

絞り開放の次は、程よく絞っての撮影です。
ほとんどのレンズは、F値を開放するよりも、いくらか絞って撮影した方が画質か向上します。特に解像感(くっきりした感じ)が強くなり、シャープで引き締まった写真になります。
人間の目もみずらい時、目を細めたりしますよね、あれと同じで光の通り道を少なくすると全体にピントが合いやすくなります。

レンズによっても異なりますが、F6~F9くらいがベストです。特に全体的にピントが合う遠景撮影や景色を撮影する時は、F8が基本と覚えましょう。



F8 30mmで撮影、全体にピントが合うパンフォーカス撮影には、絞りを程よく絞って撮影すると、全体にピントが合い、シャープで解像感のある写真になります。

また料理やモノを撮影する、いわゆる「ブツ撮り」をする場合、基本は被写体に近づいて撮影しますが、絞りを開けて撮影すると、くっきりさせたい部分がボケてしまって見にくくなってしまいます。
それを防ぐためにある程度絞って全体にピントを合わせます。


F値2.0で焼酎の瓶を撮影、ラベルの手前と奥、それに机もボケてしまっています。作品としてはいい感じですが、商品を紹介するにはボケすぎていますね。


次にF値8.0で同じアングルで撮影しました。ラベルの字や瓶全体、それに背景の机もピントが合っていますね。全体が見やすくなってます。




さらに絞ることでスローシャッターで撮影可能

最後にもっと絞りこんで撮影する方法もあります。普段はあまり絞り込んで撮影するという機会は少ないですが、明るい場所でスローシャッターが必要な時には、絞り穴を小さくしてシャッター時間を長くします。


流れる滝などを撮影するときは、F値を大きくしてシャッター速度を遅くします。シャッターが開いている時間が長くなるので滝の水の流れが線になりますね。

絞り込むとシャッター速度が落ちますので、三脚を使うようにしましょう。

絞りはF11を超えたあたりから少しずつ画質は低下していきます。(回折現象といいます)ですのであまりに絞りすぎは要注意です。ISO感度を調整したり、暗くするフィルターなどをつけてスローシャッターにする方法もあります。



絞りのまとめ

絞りを開放しての撮影
背景をきれいにぼかして被写体を引き立たせる
ふわっとした感じのゆるかわ写真を撮りたい時
花やモノなどのクローズアップ撮影
人物などのポートレート撮影
スポーツやレースなど動きの激しい被写体の撮影
暗い場所での手撮り撮影

程よく絞っての撮影(基本はF8)
景色やスナップなど全体的にピントが合うようなシーン
料理やモノなどを紹介する写真を撮影する時

さらに絞り込んでの撮影
流れる滝を白い糸のように表現したいとき
動くものをわざとぶれさせて撮影したいとき




レンズを紹介しているサイトや、レンズをレビューしているコーナーなどで、よく「明るいレンズ」、「暗いレンズ」というのを目にしたことはないでしょうか。
一般的なレンズは絞りを開放で撮影するより、いくらか絞った方が画質が向上します。カメラに詳しい方なら知っている方がほとんどですが、意外と知らない人も多いようです。
コンパクトデジカメや携帯のカメラではなかなか表現できない背景をぼかす写真は、一眼レフカメラの得意分野です。
絞り優先モードで撮影できるようになればもうあなたも一人前です。このモードは初心者から上級者まで一番お世話になる機会が多いモードで、一眼レフの醍醐味である「ボケ」をコントロールすることができます。

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