デジタル一眼レフカメラ初心者入門講座

デジタル一眼レフカメラ初心者入門講座
管理人ブログ掲示板このサイトについてメール

ホーム > 撮影テクニックあれこれ > 滝を撮影してみよう

滝を撮影しよう



流れる水が白い線に見える美しい滝の写真、新緑や紅葉と一緒に撮るのもいいですし、滝以外にも川の流れを撮影するのもいいですね。ここでは滝をメインに水の流れを上手に撮るテクニックを紹介します。




シャッター速度で水の写りが大きく変わる

まずはシャッター速度の違いによる水の流れの写りについて勉強しましょう。水の流れはシャッター速度によって様々な表情を見せます。まずは下の写真を比べてみてください。

シャッター速度400分の1秒で撮りました。とても速いシャッター速度のため、水の粒が止まって見えますね。また、滝壷の水しぶきも飛び跳ねているのがよくわかります。



次はシャッター速度40分の1秒です。少し水が動いて流れている様子が確認できますね。



続いてシャッター速度10分の1秒です。かなり水の流れが線になってきました。



最後にシャッター速度1秒の写真です。水の流れは完全に白い線になり、滝壷の周りも水の跳ねが落ち着いて見えますね。

このように同じ滝を撮影するにしてもシャッター速度の違いでずいぶん雰囲気が変わってしまいます。どのような仕上がりにするのかは自分の好み次第ですが、美しい水の流れを撮影するためにスローシャッター(シャッター速度は0.5~1秒程度)にするのが一般的です。





流れる滝を撮ってみよう

それでは、流れる滝を撮影してみましょう。人の好みにもよりますが、ここでは幻想的な滝が白い糸のようになるスローシャッターでの撮影方法をご紹介します。

まず、スローシャッターにするのが前提なので、スローシャッターにしても明るくなり過ぎないような設定にする必要があります。

撮影モード⇒マニュアル(M)
絞り⇒F8.0~F14程度(明るさを見ながら調整)
シャッター速度⇒4分の1秒~1秒程度
ISO感度⇒100(持っているカメラの最低ISO感度)

まずは撮影モードをマニュアルにして、絞りはF8.0、シャッター速度を1秒にして撮影してみます。

スローシャッターにはカメラを固定する必要があるので三脚は必須です。

ピント合わせはライブビューで合わせると比較的楽です。ピントを合わせたい場所にカーソルを合わせます。

ピントと構図ができたら、まずは1枚撮影してみます。周りの明るさににもよりますが、まずは下のようになるはずです。


スローシャッターで光が入りすぎて白っぽくなってしまっています。もっと光の入る量を少なくしなければいけませんので、F値を1段ずつ絞っていきます。先ほどはF8.0だったので、次はF9.10.11.13と一段ずつ絞っていき、その都度1枚撮影して仕上がりを見ます。

F14くらいまで絞っても明るい時は、F14のまま今度はシャッター速度を一段ずつ速くしていきます。1秒でダメなら2分の1秒、4分の1秒という感じですね。


ベストな仕上がりのポイントが見つかったら、そのあたりの条件を中心に撮影していきましょう。

シャッター速度の理想は1秒ですが、4分の1秒程度までなら何とか白い線になってくれます。それでも明るい場合はシャッター速度は4分の1のままで、絞り値(F値)を限界まで絞ってみてください。F18やF22程度まで絞れるレンズもありますが、ここまで絞ると画質が低下してしまうので注意が必要です。できればF16くらいまでで撮影できるのがベストです。

慣れてくると仕上がりの加減もわかってくるので、明るさ調整も上手になってきます。マニュアルモードにすると露出計「-2..-1..0..1..2」に目安が出るので、0付近になるようにざっとF値とシャッター速度を合わせることもできます。




明るすぎる場合は減光フィルターや偏光フィルターを使おう

減光フィルター(NDフィルター)は明るい場所でもスローシャッターにできるアクセサリです。レンズの先端に取り付けるサングラスみたいなものですね。これをつけると明るい場所でもシャッター速度が数段分遅くできます。また、余計な光の反射を抑える偏光フィルター(PLフィルター)も1.2段程度シャッター速度を遅くすることができます。

滝といえば山の中の暗い場所にあることが多いですが、完全な日光が当たる明るい場所にあることもあるので、このような場所での撮影では絞りを絞っても光が入りすぎてしまうので、フィルターは必須です。



滝を上手に撮影しよう

単に滝を撮影するにしても、使うレンズの焦点距離や位置、構図なども考えなくてはいけませんね。特に滝の場合はアングルや行ける場所が制限されてしまうこともあるので、限られた場所から工夫して撮る必要があります。


上のように滝壷からさらに沢を撮るような場合は、縦構図にした方が奥行き感がより伝わります。また、三脚を低くしてローアングルで撮影するのもダイナミックに撮影できるコツです。



広角レンズで撮影する場合は、滝を真ん中にせずに端に寄せて、他のものも一緒に撮影すると、現場の雰囲気がよくわかります。



滝と言えば滝全体が写っている写真が多いですが、望遠レンズで切り取る方法もあります。


季節感を伝えるには、滝だけでなく回りの状態も一緒に撮影しましょう。



滝撮影の注意点

駐車場から手軽に行ける観光地化されている場所なら問題ないですが、幻想的な自然いっぱいの滝となると、それなりに山道や沢を歩いたり、時には険しい道を行くことも多いです。基本的な装備が必要です。

両手が使えるリュック
両手が使えるようにリュックは必須です。できれば三脚も装着できるリュックが理想です。

長靴、胴長、トレッキングシューズ
滝撮影では長靴が必須です。できれば裏がスパイクになっているようなものが理想です。沢では水につかって撮影する機会や沢を渡ることも多いですが、案外水につかっている部分はヌルヌルしていて足を滑らします。

虫よけ、クマよけ鈴等
山道ではアブや蚊、ヒルなどもいますので、虫よけスプレーなどは持っていきましょう。遭遇したくありませんが、熊除けの鈴もあるといいでしょう。

カメラ用の防雨フード
滝壷付近ではかなりの水しぶきが飛んでいます。離れて撮るなら問題ありませんが、近寄って撮るならあったほうがいいですね。




F値とは、絞りの開き具合(光の取り込む穴の大きさ)を数値化したものです。絞り値ともいいます。絞りはレンズによってその開き具合を調整することができますが、どれくらい絞っているのかをわかり易く把握するためにF値が使われます
マニュアル撮影モードは、自動露出機能を使わずに、絞りやシャッター速度を任意の数値に設定して撮影ができます。
シャッター速度とは、光をイメージセンサーに当てる時間のことです。別名露出時間とも言います。言葉で説明するのはちょっと難しいですが、シャッターが開いてる時間といった方が分かりやすいかもしれませんね。

スポンサーリンク